脊椎圧迫骨折って?

脊椎の圧迫骨折をご存じですか?

高齢者四大骨折の一つで、頻度が多い骨折です。

今回は、脊椎圧迫骨折について一緒にみていきましょう。



皆様がご存じの背骨は椎体と呼びます。
椎体は 頸椎7個 胸椎12個 腰椎5個 仙骨5個 尾骨 があります。

脊椎圧迫骨折は外から骨を押しつぶすような強い力が働いたために、背骨の椎体がつぶれて扁平になったものです。

脊柱にある椎体の胸椎に起こる圧迫骨折を胸椎圧迫骨折、腰椎に起こる圧迫骨折を腰椎圧迫骨折といいます。

腰椎圧迫骨折は、骨粗鬆症、スポーツ外傷や転落事故、がんの転移部などにより起こることがあります。

 

原因として、高齢者の骨密度の低下による骨粗鬆症が最も多くみられます。
骨の加齢減少ともいえる骨粗鬆症はホルモンバランスが崩れる閉経後の女性に多く、食事・運動・喫煙歴などの生活習慣にも関わりがあります。重度の骨粗鬆症では、尻もちや転倒など大きな衝撃を受けていないにも関わらず日常生活においてくしゃみや重いものを持った時・同一作業を長時間行った時などでも身体の重みで骨が潰れ、変形し骨折してしまうことがあります。

 

急性期には、寝返りや前かがみさえも出来ないほどの強い痛みがあります。寝ている姿勢から起き上がろうとする瞬間に鋭い痛みがみられる体動時腰痛が特徴的です。
また、多発性に圧迫骨折が起こると背中が丸くなり(円背)身長が低くなります。

 

骨折はレントゲン検査にて確認します。
MRI検査では、腰や下肢の痛み・しびれを伴う場合やレントゲン検査にて圧迫骨折の所見はないが症状が悪化もしくは続く場合など、他に疾患の鑑別を否定するために行います。
また、MRI検査は、腰椎圧迫骨折が陳旧性(古いもの)または急性期(新しい)どちらかの診断に最も有効です。

 

腰の痛みが強い場合は、日常生活での安静を基本とし、痛みなどの炎症を抑えるために湿布や内服薬にて経過をみます。また、専用のコルセットを作成し装着することにより、動きをおさえ痛みの軽減を図り骨の変形を防ぎます。またコルセットは数か月着用を要します。

 

(ダーメンコルセット提供:池上義肢製作所)

 

椎体(骨折した部分)は潰れた状態で骨癒合を待ちますので基本的に潰れた椎体が元の形に戻ることはありません。

 

骨の代謝改善目的にて骨粗鬆症の治療を行います。内服薬や静脈注射を行うとともに、定期的に骨密度の検査を行い、薬の効果を確認します。

骨粗鬆症の治療によって骨強度を改善すれば骨折のリスクが低くなります。

もし骨強度が低くても、外力が加わらなければ骨折のリスクが低いです。

脊椎圧迫骨折はその多くが転倒・転落によって発生します。

転倒予防のために日頃から、筋力や運動能力の低下など予防が大切です。

 

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当施設では、理学療法士がお一人様お一人様の状況や状態に合わせたプランを作成し、寄り添いながらリハビリをします。

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浅井整形外科リハビリセンター  

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