パーキンソン病のピックアップ記事

①パーキンソン病とは

日本の人口の1000人に1~1.5人、60歳以上では100人に1人の割合で発症しています。

パーキンソン病は、脳の中の神経に異常が起こることで発病し、運動機能に支障をきたす病気です。50歳~60歳以降に多くみられ、中には40歳以下で発症するケースも存在し、この場合は若年性パーキンソン病と呼ばれます。男女比は1:1.5~2でやや女性に多いです。遺伝性も5~10%あると言われています。

中脳(脳幹)の「黒質」にあるドパミン神経細胞が減少することで起こる病気です。
ドパミン神経細胞はαシヌクレインというたんぱく質が凝縮して蓄積することにより減少するということが判明しています。
ドパミンとは神経伝達物質の一つであり、パーキンソン病を発症すると正常なドパミン量の20%程度が減少すると症状が出現してきます。
このドパミンの減少により運動調節が困難になり、ふるえや転倒などの運動症状を引き起こします。パーキンソン病の代表的な症状は、「振戦(しんせん)」「動作緩慢(かんまん)」「姿勢反射障害」「筋固縮(きんこしゅく)」と4つあります。この4つはパーキンソン病の代表的とも言われる症状で、進行すると日常生活に支障をきたすようになります。

②パーキンソン病の改善方法とは

パーキンソン病は神経内科の専門医がいる病院にて診断されるケースが多いです。
パーキン病の治療方法は薬物療法とリハビリが主ですが、薬物にて改善が困難な場合は外科的手術(脳深部刺激療法)も検討されます。

薬物療法は、脳内で不足するドパミンを補うLドパ療法や補助的な薬剤を使う薬物療法が中心となります。薬の調整のために、入院する場合もあります。
また、症状に合わせて内科、循環器、呼吸器、精神科、心療内科、泌尿器科、脳神経外科など、さまざまな診療科の医師の科目の診察や検査が総合的に要する場合もありますので病院や医院、クリニック、診療所などの医療機関との連携が必要です。
リハビリはパーキンソン病において、症状の軽減や進行抑制のため有効とされています。症状に合わせたリハビリメニューを行うことが大切です。

③パーキンソン病のリハビリとは

パーキン病に対して主に行うリハビリは、リラクゼーション、ストレッチ・柔軟、筋力強化運動、生活動作練習、構音嚥下練習、歩行訓練、バランス訓練、を中心に行います。
また、パーキンソン病は運動動作が小さくなりやすいため、小刻み歩行になってしまったり、椅子からの立ち上がりがしにくくなったりします。そのため当施設では身体を大きく動くこと、身体の回旋などを反復して行います。認知症を伴う場合は、認知面においてもアプローチします。
自宅でも自主課題をしていただき、運動機能改善、実用性の獲得につなげます。
よりよい良いコンセプトを取り入れながら、様々なニーズに応え、お一人様お一人様のプログラムを立案します。EBMを基にアプローチをし、質の高いリハビリを提供しています。
医療・介護保険の制度上の問題から、必ずしも目標や希望に合ったリハビリが受けられるとは限りません。その要因として、1回あたりのリハビリ時間や1週間に受けられるリハビリの回数が制度上決められてしまい、リハビリの量と質が確保できない場合があるからです。

④具体的に提供したリハビリ方法について

症例紹介
80代女性、3年前にパーキンソン病と診断。側弯症あり。
転倒せず、スムーズに歩きたい。姿勢を良くしたい。の思いで、ご家族の付き添いにてご利用開始されました。
側弯症もありますが、体幹の筋力が弱く、身体が曲がった状態でした。

歩行は、7/2前傾姿勢で歩幅も小さく、すり足で、小刻み歩行も見られ、重心を移動させずに行っておりました。約1か月半後には姿勢が良くなり、目線も上がり、体幹の回旋が見られ、歩行の安定性やスピードも上がってきました。

治療内容
前かがみや側弯に対しては、ストレッチ・筋力強化訓練など実施しました。
歩行訓練、日常生活動作に対しては大きな動きを反復して行いました。大きく身体を動かすことを意識するトレーニングです。集中して大きな動きを繰り返し、正常に近い動きを獲得することを目指しました。
なかなか記憶が持続しない中、写真を掲載したリハビリ練習のプリントやチェックリストなど工夫をしながら自宅でも自主トレーニングを行っていただいております。
治療期間 約1か月半
治療費用 87,750円

⑤理学療法士・作業療法士からのメッセージ

パーキンソン病の症状は進行性ですが、リハビリにより日常生活が送りやすくなることや、進行を遅らすことが可能です。また、年齢・体力や生活環境などから、皆様それぞれ症状や目指すゴールが違います。
当施設ではご利用者様お一人様お一人様に合わせたプログラムを立案し、一緒に寄り添いながら前進していきたいとの思いで取り組んでおります。さらに、基本的にそのリハビリ中のご利用者様お一人のみしか受け入れず、万全の施術態勢で適切なリハビリを行っております。

機能改善はもちろん、それぞれの利用者様のニーズに合わせて対応させていただいております。

来所だけでなく、オンラインのリハビリも行っております。その方だけのパーキンソンメソッドを作成し提供しております。詳しくはこちらから。

浅井整形外科リハビリセンターは保険外リハビリの施設です。その為、医療保険を使用した医療機関のリハビリ、例えば外来のリハビリやデイサービスなどのリハビリとの併用が可能です。地域医療とも連携しながらリハビリを進めていただけ、多くのパーキンソン病の方が来所されております。

在宅での生活が楽になった、介助が減った、歩けるようになった、痛みが減った、手が動くようになった、笑顔が増えた等、様々なご感想をいただけております。

当施設は大阪府の豊中市にあります。豊中だけでなく近隣の池田市や吹田市、箕面市、茨木市、豊能町など大阪の地域だけでなく、西宮市、伊丹市、川西市、尼崎市、猪名川町、奈良市など兵庫県や奈良県などの他府県の関西エリアからもご利用になられています。

阪急豊中駅が近く、駅から徒歩10分程です。

リハビリに関することでお困りの方、体験リハビリをご希望の方、詳細な情報をお知りになりたい方は是非ご連絡くださりお気軽にご相談ください。
LINE、メール、お電話、直接来所でも可能です。なお、体験リハビリは事前に予約が必要です。
当施設には駐車場も完備しております。コロナ感染症対策予防にも気を付けております。

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