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首の痛み:その原因と対処法
「首が痛い」「肩がこる」といった症状は、多くの人が経験する悩みです。
しかし、その痛みを放置することで、日常生活に支障をきたすような深刻な病気に発展する可能性もあります。
今回は、首の痛みを引き起こす代表的な疾患である「頸椎椎間板ヘルニア」を中心に、その症状や治療法、予防対策について解説します。
こんな症状はありませんか?
- 首や肩の筋肉にこりや痛みがある
- 肩こり、首の痛み、頭痛が同時に起こる
- 首に負担がかかるスポーツや動作を長期間続けている
- 首を曲げたり、ひねったりする癖がある
上記のような症状がある方は、頸椎椎間板ヘルニアの可能性も考えられます。
頸椎椎間板ヘルニアとは?
頸椎椎間板ヘルニアは、首の骨と骨の間にあるクッション材(椎間板)が変形し、中の髄核という部分が飛び出して神経を圧迫することで、様々な症状を引き起こす疾患です。
主な症状としては、首の痛みやこりのほか、手足の痛みやしびれなどが挙げられます。神経根が圧迫されると神経根症、脊髄が圧迫されると脊髄症と呼ばれ、それぞれ異なる症状が現れます。
治療法
手術を必要としない保存療法で、約85~90%の人は症状が改善すると言われています。
安静:頸椎への負担を減らすため、安静を保ちます。必要に応じて頸椎カラーを装着します。
薬物療法:痛みや炎症を抑える薬、筋肉の緊張を和らげる薬などを用います。
理学療法:温熱療法や頸椎牽引などを行い、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげます。
神経ブロック:局所麻酔薬を神経周囲に注射することで、痛みを軽減します。
予防と対策
頸椎の伸展を避ける: 首を後ろに反らす動作は、神経の圧迫を強めるため、意識して避けましょう。
適切な枕を選ぶ
早期診断・治療が重要
「ただの肩こりだろう」と安易に考えて放置してしまうと、症状が悪化し、回復までに時間がかかってしまう可能性があります。首の痛みやこり、手足のしびれなどを感じたら、早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。