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首の痛み:その原因と対処法
「首が痛い」「肩がこる」といったお悩みは、多くの方が一度は経験するのではないでしょうか。特に現代では、長時間のデスクワークやスマホの使いすぎによる悪い姿勢が、首への大きな負担となっています。しかし、「たかが首の痛み」と軽く考えて放置してしまうと、日常生活に深刻な支障をきたすだけでなく、思わぬ病気に繋がる可能性も否定できません。この記事では、首の痛みの代表的な原因である「頚椎椎間板ヘルニア」を中心に、その具体的な症状、病院で行われる治療法、そして日常生活でできる予防・対策について、分かりやすく解説します。
こんな症状はありませんか?
- 首や肩の筋肉に、慢性的なこりや痛みがある
- 肩こり、首の痛み、頭痛が同時に起こることが多い
- 腕や手指に痺れや力が入りにくい感覚がある
- めまいや吐き気を感じることがある
- 首を特定の方向に動かすと痛みが強くなる
- 肩甲骨周りの動きが悪く、常に重苦しい
- 以前、交通事故などで首に衝撃を受けたことがある
これらの症状は、ストレートネックや頚椎のトラブルサインかもしれません
頸椎椎間板ヘルニアとは?
頸椎椎間板ヘルニアは、首の骨と骨の間にあるクッション材(椎間板)が変形し、中の髄核という部分が飛び出して神経を圧迫することで、様々な症状を引き起こす疾患です。
主な原因: 加齢による椎間板の変性、長時間の不良姿勢、スポーツや仕事での繰り返される負荷、交通事故などの外傷、身体の歪みなどが挙げられます。
症状の特徴: 圧迫される神経の場所によって、症状の出方が異なります。
神経根症: 主に片側の首から肩、腕、手指にかけての痛みや痺れ、筋力低下など。
脊髄症: 両手足の痺れ、細かい作業がしにくい(巧緻運動障害)、歩行障害、排尿・排便障害など、より広範囲で深刻な症状が現れることがあります。時には夜も眠れないほどの痛みを伴うこともあります。
治療法
手術を必要としない保存療法で、約85〜90%の人は症状が改善すると言われています。
安静: 頸椎カラーなどで首への負担を軽減します。
薬物療法: 消炎鎮痛薬、筋弛緩薬、神経障害性疼痛治療薬などが処方されます。
理学療法: 温熱療法、頚椎牽引、電気治療、運動療法(リハビリテーション、ストレッチ指導など)を行い、血行促進や筋肉の緊張緩和を図ります。
神経ブロック注射: 痛みが強い場合に、局所麻酔薬を神経周囲に注射し、痛みを直接的に緩和します。
予防と対策
症状を悪化させないため、また、将来的な首のトラブルを予防するために、日常生活での対策が重要です。
正しい姿勢を意識する: 特にデスクワークやスマホ操作時は、背筋を伸ばし、顎を軽く引いた姿勢を保ちましょう。
長時間の同一姿勢を避ける: 仕事中など、30分~1時間に一度は立ち上がって軽いストレッチを行い、首や肩甲骨周りを動かしましょう。
適切な枕を選ぶ: 高すぎる枕や低すぎる枕は首に負担をかけます。寝返りがうちやすく、首のカーブを自然に支えるものを選びましょう。
首を冷やさない: 血行不良は痛みを悪化させるため、特に夜間や寒い季節は首周りを温めましょう。
適度な運動: ウォーキングや水泳など、首に負担の少ない運動で全身の血行を促進し、筋力維持を心がけましょう
早期診断・治療が重要
「ただの肩こり」と自己判断せず、以下のような場合は早めに専門機関を受診しましょう。
痛みが徐々に強くなっている
痺れが腕や手、足にまで広がっている
日常生活に支障が出ている(物が掴みにくい、歩きにくいなど)
めまいやふらつきがある
病院では、専門家があなたの身体の状態を正確に把握し、最適な治療法やアドバイスを提供してくれます。信頼できる院長やスタッフに相談し、丁寧な説明を受けた上で治療を進めることが、良い結果に繋がります。あなたの首の痛みが少しでも早く緩和され、快適な毎日が送れるようになることを心より願っています。